Oliver Wyman

日本では有名ではないけれど、イノベーションブランディングの文脈でちらほらその名を耳にする機会が増えてきたのがOliver Wymanです。

Wikipediaよると1984年にBooz Allen Hamiltonのパートナーだった人々によって設立されたマネジメントコンサルティング会社で、2007年に今の会社のかたちになったようです。

特徴的なのは、傘下にブランドデザインコンサルティング会社のLIPPINCOTTと、Economic ConsultingのNERAを持ち、親会社には、グローバルな人材コンサルティング会社MERCERもメンバーになっているMMCグループ(Marsh & McLennan Companies)がいるという点です。

戦略コンサルティングを中核に、エコノミストからデザイナーまでにアクセス可能な、右脳左脳横断型コンサルティング集団です。親会社も含めると、リスクコンサルティング(Marsh)から、人材コンサルティング(Mercer)までの360度サービスが可能になっています。

日本での活動としては、Mercerは大きなオフィスを構えていますが、NERAが小規模なファームとして運営されているほかは、Oliver WymanもLIPPINCOTTもオフィスを持っておらず、日本での存在感はそれほど大きくありません。

2007年にはマネジメントコンサルティング会社のMonitor Groupイノベーションデザイン会社のDoblinを買収したというニュースもありましたが、今後このような左脳アプローチと右脳アプローチの融合は増えていくのかも知れません。