主力事業をシフトする


ちょっと前の日経の記事で、主力事業の交代が進んでいる企業の株価が堅調だと報じられていました。記事中紹介されているのは、複写機、プリンター事業に代わって医療や液晶事業が伸張している富士フイルムホールディングスと、自動車関連事業から太陽電池関連事業へのシフトが進んでいる日清紡ホールディングスです。
東京ミッドタウン富士フイルムの前を通ると、同社の化粧品事業のショールームが目に入ってきます。化粧品事業への参入は2007年からで、一般向け販売は2008年から始まっています。フィルム会社が化粧品事業に参入なんて、しかも事業ブランドはそのまま使うなんてと多くの方が感じたのではないでしょうか。事業の成否はこれから明確になっていくものと思いますが、あのショールームの前を通るたびに、有無を言わさない新規事業への意気込みとその背景にある危機感を感じ、身が引き締まる思いになります。