中国では日本の戦国武将が人気

中国新人類・八〇后(バーリンホゥ)が日本経済の救世主になる! (洋泉社Biz)

中国新人類・八〇后(バーリンホゥ)が日本経済の救世主になる! (洋泉社Biz)

中国で注目される1980年代生まれの若者、80后(バーリンホウ)についての書籍を読んでいたら、興味深い記述を見つけました。
なんと中国では、1950年代から1960年代にかけて日本の新聞に連載されベストセラーになった山岡壮八著の小説「徳川家康」が計200万部以上を売るベストセラーになっているというのです。経済危機による状況において、いかに困難を乗り越えるかを考えたとき、家康の生き方や戦略に共感する企業経営者や役人などに支持されているらしいです。なるほどー。
さらには、そのブームの背景として80后世代にはゲーム「信長の野望」などの影響もあって、日本の戦国武将好きが少なからずいるということらしいのです。確かに、同じくゲームやマンガなどの影響を受けて日本の少年が三国志について詳しかったりすることの逆のパターンといえばそれまでかも知れませんが、ちょっととした驚きを感じます。戦国武将までコンテンツ消費の対象になってしまうのか、と。
韓流ドラマブームで中高年女性をはじめとした日本の旅行客が韓国のドラマ関連エリアを観光したのと同じような感覚で、中国の80后たちが日本の戦国時代の名跡を観光して回る日が来るのは近いのかも知れません。