80后は日本企業のターゲットとなるか?


もうちょっと80后について書きます。
数年前、よく中国に出張してました。時々現地でグループインタビューなんかやると、大学生の対象者は、その上の世代の30代、40代と比べるとものすごい不連続感にあふれた人々だったことを思い出します。もう見た目すごくアメリカナイズされているし、パンツ腰履きしてるでしょー、みたいな感じでした。今思えば、あれが80后だったのかー、と。
このゴールデンウィークに上海に遊びに行ったのですが、上海もさることながら印象深かったのは、南京。上海から南京までは日本の新幹線に似た高速鉄道が運用されていて、2、3時間で行くことができます。その南京の地下鉄の中がもう、あれーここは東京か?と思うほど、現代的なのです。東京は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも香港だと言って写真を見せられればわからないかも知れません。やはり特に若者です。みんなうつむいて携帯をポチポチやっていました。
さらに驚いたのは、市内のショッピングモール、南京水游城(Nanjing Aqua City)を訪れた時のことです。ここは、福岡のキャナルシティを手がけた福岡地所が総合プロデュースを行って2008年にオープンしたものです。キャナルシティがそのまま小さくなったような印象のショッピンモールでした。入ってるお店も、ユニクロ無印良品、H&Mだったりして、さながら日本で新しくオープンしたモールのようです。
写真はそのモールの中にいた若い夫婦です。ちょっと分かりにくいのですが、左の男性は幼い子供を抱えています。格好もそれなりにおしゃれ。休日代官山あたりを子連れで歩いているカップルのように見えなくもない。訪れたのは平日だったのですが、この人たちは普段何をしてるのだろうか・・・と想像が膨らみます。
知ってる人は知っている、でも知らない人は知らない。これが中国の今の姿です。北京、上海、広州あたりの都市は一線都市といういわゆる1st tierにあたり、これらの都市の発展がそれなりであることは日本の多くの人々が認知するところだと思います。南京クラスの都市の数はこれら一線都市よりもさらに増えます。こうした都市における購買力のある中産階級の台頭は、日本企業のターゲット層として今後も注意して見ていく必要があるかと思います。